モスクワ襲撃死者143人に 「100人超不明」 ロシア当局

(VOVWORLD) - ロシアの連邦調査委員会は27日、モスクワ郊外のコンサート会場で先週発生した襲撃事件について、これまでに143人の死亡が確認されたと明らかにしました。行方不明の報告が100件超あることから、死者はさらに増える可能性があります。
モスクワ襲撃死者143人に 「100人超不明」 ロシア当局 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN )
調査委員会は同日、死者名簿を公表しました。これより前に、行方不明の報告が143件あることを明らかにしており、このうち何人の死亡が確認されたのかは不明です。

襲撃事件は22日に発生しました。武装したグループがコンサート会場に侵入し、居合わせた人々を銃撃し、建物に火をつけるなどしました。過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)が犯行声明を出し、事件を撮影したとする動画を公開しました。

事件発生時、会場には多くの人がおり、SNSには行方がわからなくなっている親戚や友人の情報を求める投稿が多数みられます。

ロシアはこれまでに、この事件で11人を逮捕しました。うち4人は中央アジアの旧ソ連構成国タジキスタンの出身で、24日にモスクワの裁判所に出廷しました。4人はテロの疑いで起訴された。最大で終身刑が言い渡される可能性があります。

事件について、ロシアのプーチン大統領は23日に襲撃犯がウクライナへ逃れるための「窓口」が用意されていたと発言し、根拠を示さないままウクライナが事件に関与したと主張しました。

ウクライナは事件への関与を全面否定しています。また、ロシアの同盟国ベラルーシのルカシェンコ大統領は26日、襲撃犯らはまずベラルーシへの逃亡を図りましたが、警備が厳重だったためにウクライナに向かったと述べ、プーチン氏の主張とは異なる見方を示しました。(CNN)

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